Power BI Desktopを使ってECATの診断・統計情報

概要

EtherCATの診断・統計情報を定周期で読み出してPower BI Desktopで可視化してみます

  • Power BI Desktop
    Power BI Desktopは自分のパソコン上にダウンロードして無料で使えます

  • Power BIサービス
    ネットワークに公開するなどクラウドベースのサービスとして利用したいときはPower BIサービスを使用します
Power BI Desktop と PowerBI サービスを比較する

Power BI Desktopで表示するまでの流れ

  1. Power BI Desktop のダウンロード
  2. Power BI Desktopの起動
  3. レポートの作成
  4. 手順1: ノード1の過去の推移グラフを作る
  5. 手順2: ノード1の最新データを表示する
  6. 手順3: ノード2から4
  7. 完成

Power BI Desktop のダウンロード

Power BI Desktop

Power BI Desktopを以下のサイトからダウンロードしてインストールします
https://powerbi.microsoft.com/ja-jp/desktop/

Power BI Desktopの起動

インストールしたPower BI Desktopを起動します

レポートの作成

新規レポート
  1. 新規のレポート
    新規のレポートをクリックすると以下が表示されます

    今回はSQL ServerにEtherCATの診断・統計情報が入っていることを想定しているので「SQL Serverからデータをインポートする」を選択します

  2. SQL Server データベース

    SQL Serverの接続先とデータベース名を入力します
    データ接続モードはデータをパソコンに持ってくるなら「インポート」を、データベース接続した状態でレポートを表示するなら「DirectQuery」を選択します

  3. ナビゲータ

    テーブル「MsterStat」と「SlaveStat」を選択します

  4. 新規レポート

手順1: ノード1の過去の推移グラフを作る

折れ線グラフ
  1. 視覚化の中にある「折れ線グラフ」を選択します

  2. データから「ErrCnt0」「ErrCnt1」「ErrCnt2」「ErrCnt3」「RecDT」を選択します
    X軸に「RecDT」、Y軸に「ErrCnt0」から「ErrCnt3」がセットされます

  3. Y軸の「ErrCnt0」から「ErrCnt3」が合計になっているので最大値に変更します
    これは集計スパンを長くした(例えば1時間間隔など)ときに合計ではなくて、その間隔の中の最大値で表示したいためです

  4. ノード1のみ表示したいので、データから「NodeAdr」をドラッグしてフィルターにドロップします
    フィルターの種類を「次である」を選択して「1」を入力します
    「次である」はイコールという意味(NodeAdr=1)だと思います
    「フィルターを適用」を押して反映します

手順2: ノード1の最新データを表示する

テーブル
  1. 視覚化の中にある「テーブル」を選択します

  2. データから「ErrCnt0」「ErrCnt1」「ErrCnt2」「ErrCnt3」を選択します

  3. Y軸の「ErrCnt0」から「ErrCnt3」が合計になっているので最大値に変更します

  4. ノード1のみ表示したいので、データから「NodeAdr」をドラッグしてフィルターにドロップします
    フィルターの種類を「次である」を選択して「1」を入力します
    「フィルターを適用」を押して反映します

  5. 最新のレコードを表示したいので、データから「RecDT」をドラッグしてフィルターにドロップします
    フィルターの種類を「上位N」を選択して「上」「1」を入力します
    値には「RecDT」をドラッグして「最も遅い」を選ぶと 最新のRecDT の表示に変わります
    「フィルターを適用」を押して反映します

  6. カラム名が「ErrCnt0 の最大値」と長いので「この視覚エフェクトの名前変更」で「ErrCnt0」に変更します

  7. 最後にタイトルを付けたいので視覚化の「ビジュアルの書式設定」の中の「タイトル」をONにしてテキストに「Node1」と入力します

  8. 出来上がったテーブル

手順3: ノード2から4

同様に・・・
ノード2から4も同様に作成してレポートに追加します
  1. テーブルと折れ線グラフをコピーしてフィルタの「NodeAdr」を2に変更して、タイトルを「Node2」に変更します

  1. 縦の表示エリアが足りないので「ページ表示」を「幅に合わせる」にして、視覚化のキャンパスの設定を「カスタム」を選択して高さを「1440」など大きな数値に変更します

完成

完成したレポート

最後に

ECATの診断・統計情報のデータを元にレポートを作ってみましたが、これは一例なので色々な集計方法を試してみてください