レコーダ

レコーダ概要

期待できること
レコーダは数秒間のPLCのメモリ(ビットや数値など)の状態を毎スキャン記録します

レコーダを常時動作させながら古いデータに上書きすることで、レコーダを停止した時に停止した時から過去に数秒間のデータを見ることができます
設備異常時にレコーダを停止するように仕組んでおくことで、異常原因の解析などに利用できることが期待できます

また、マシンサイクルを短縮したい時など、設備の動作開始から終了までをレコーディングして、どこでどれぐらいの時間が掛かっているかを見ることができます

[おすすめ] トレースデータ用csvファイルへ変換

構造体からトレースデータ用csvファイルへ変換
PLCで構造体にレコードしたデータをバイナリファイルでSDに保存します
そのバイナリファイルをPCのソフトでSysmacStudioのデータトレース用のファイルフォーマットに合わせて変換します
変換後のファイルをSysmacStudioのデータトレースで読み出してグラフ表示します
● レコード可能なデータサイズ
形式 変数の最大数 データ型
NX701
NJ501
192 基本データ型(文字列を除く)
配列
NX102
NX1P2
NJ301
NJ101
48
SysmacStudioのデータトレースの仕様でサンプリング対象が上記の制限となります



その他のレコーディング方法

PLCと表示器 現場で見るならコレ

NAでグラフ表示
PLCでレコードしたデータを表示器のNAを使ってグラフ表示します
● レコードするデータサイズ
レコードするデータ型とバッファの数
ビット(BOOL型) 128個
数値(DINT型) 32個
バッファ数 27000個 (1ms周期で27秒間)

PLCとSysmacStudio ツールで見るならコレ

SysmacStudioのデータトレースファイル形式で常時出力
PLCでレコードしたデータをSysmacStudioのデータトレースのファイルフォーマットに合わせてファイルに保存してSysmacStudioで表示します
● レコードするデータサイズ
レコードするデータ型とバッファの数
ビット(BOOL型) 16個
数値 3個
実数 2個
バッファ数 10000個 (2ms周期で20秒間)を常にファイル出力

PLCとPC レコードする項目を増やしたければコレ

PLCでレコードしたデータをPCで読出し
PLCでレコードしたデータをファイルに保存して、PCのアプリでファイルを開く
● レコードするデータサイズ
レコードするデータ型とバッファの数
ビット(BOOL型) 10048個
数値(DINT型) 200個
バッファ数 2000個 / 1ファイル (1ms周期で2秒間)
1ファイルあたり約4MbyteでSDカードが4Gであれば2000秒(33分)

PLCとPCと動画 動画と一緒に見たいならコレ

PLCでレコードしたデータをPCで読出して動画と関連付け
PLCでレコードしたデータをファイルに保存して、PCのアプリでファイルを開いて動画と一緒に見る
● レコードするデータサイズ
レコードするデータ型とバッファの数は「PLCとPC」で作ったデータと同じサイズ
使用する動画はWEBカメラや携帯などで撮影した動画を使用