2026/07/20

概要

KEYENCE KVシリーズのEtherNet/IPポートで利用できる 上位リンク通信機能のプロトコルについて解説します。
PLCは上位リンクコマンドを受信するとコマンドに対応するデータを返信するのでPLCのラダープログラムは不要です。
Ethernet/IPポートを利用した上位リンク通信は、TCP/IPとUDP/IPの両方の通信プロトコルが利用して通信を行います。

上位リンク通信とは

パソコンや上位機器からASCIIベースのコマンドを送信し、PLC側のラダープログラムなしでデバイス(リレーやデータメモリ)の読出し・書込み・モード変更などを行うシリアルおよびEthernet通信です。

通信仕様

通信仕様
項目TCP/IPUDP/IP
使用ポート番号8501(変更可)8501(変更可)
ソケット数15(MCプロトコル通信と共用)1
データコードASCIIコードASCIIコード

コマンド一覧

エラーレスポス

E0CRLF E0 : デバイス番号異常
45H30H0DH0AH
E1CRLF E1 : コマンド異常
45H31H0DH0AH
E2CRLF E2 : プログラム未登録
45H32H0DH0AH
E5CRLF E5 : 本体エラー
45H35H0DH0AH
E6CRLF E6 : コメントなし
45H36H0DH0AH

コマンド解説

Mn

モード変更

CPU ユニットを、PROGRAM モードまたはRUN モードに切り換えます

コマンド
Mモード番号CR
4DH0DH

モード番号 : 0=PROGRAM, 1=RUN

正常レスポンス
OKCRLF
4FH4BH0DH0AH

ER

エラークリア

CPU ユニットで発生しているエラーを解除します

コマンド
ERCR
45H52H0DH
正常レスポンス
OKCRLF
4FH4BH0DH0AH

?E

エラー番号確認

CPU ユニットで発生しているエラーや異常を調べます

コマンド
?ECR
3FH45H0DH
正常レスポンス
エラー番号
CRLF
0DH0AH

※ エラー番号はマニュアルを参照

?K

機種の問い合わせ

PLCの型式を調べます

コマンド
?KCR
3FH4BH0DH
正常レスポンス
型式番号
CRLF
0DH0AH
型式
型式番号型式
57KV-8000
58KV-8000A
54KV-7300
55KV-7500
51KV-3000
52KV-5000
53KV-5500
128KV-NC32T
132KV-N60??
133KV-N40??
134KV-N24??

?M

動作モード確認

CPUユニットの現在の動作状態を確認します

コマンド
?MCR
3FH4DH0DH
正常レスポンス
データ
CRLF
0DH0AH

データ : RUNモード=1、RUNモード以外=0

WRT

時刻設定

CPUユニットの時刻設定をします

コマンド
コマンド西暦2桁時刻曜日
WRTCR
57H52H54H20H0DH
正常レスポンス
OKCRLF
4FH4BH0DH0AH

ST/RS

強制セット/強制リセット

指定したデバイスの接点を、強制的にONまたはOFFにします

強制セットコマンド
STデバイス種別デバイス番号CR
53H54H0DH
強制リセットコマンド
RSデバイス種別デバイス番号CR
52H53H0DH
デバイス種別
リレーR
リンクリレーB
内部補助リレーMR
ラッチリレーLR
コントロールリレーCR
タイマT
カウンタC
高速カウンタコンパレータCTC
ワークリレーVB
正常レスポンス
OKCRLF
4FH4BH0DH0AH

STS/RSS

連続強制セット/連続強制リセット

指定した個数のデバイスの接点を、強制的にONまたはOFFにします

連続強制セットコマンド
STSデバイス種別デバイス番号書き込み個数CR
53H54H53H20H0DH
連続強制リセットコマンド
RSSデバイス種別デバイス番号書き込み個数CR
52H53H52H20H0DH
デバイス種別
リレーR
リンクリレーB
内部補助リレーMR
ラッチリレーLR
コントロールリレーCR
ワークリレーVB
正常レスポンス
OKCRLF
4FH4BH0DH0AH

RD/RDS

データ読み出し/連続データ読み出し

指定したデバイスのデータを読み出します

データ読み出しコマンド
RDデバイス種別デバイス番号データ形式CR
52H44H20H0DH
連続データ読み出しコマンド
RDデバイス種別デバイス番号データ形式読出個数CR
52H44H20H0DH
データ形式
.U10進数16ビット符号なし
.S10進数16ビット符号あり
.D10進数32ビット符号なし
.L10進数32ビット符号あり
.H16進数16ビット
レスポンス
データ1データ2...データnCRLF
20H0DH0AH

R100からR103をビット形式で読み出す例

コマンド
RDSR1004CR
レスポンス
1010CRLF

DM200からDM202を.S形式で読み出す例

コマンド
RDSDM200.S3CR
レスポンス
+15025-25400+00000CRLF

RDE

連続データ読み出し

RDEコマンドは、イーサネットユニットKV-LE20A互換用コマンドでコマンドはRDSと同じです

WR/WRS

データ書き込み/連続データ書き込み

指定したデバイスのデータを読み出します

データ書き込みコマンド
WRデバイス種別デバイス番号データ形式データCR
57H52H20H0DH
連続データ書き込みコマンド
WRSデバイス種別デバイス番号データ形式書き込み個数データ1データ2...データnCR
57H52H53H20H0DH
データ形式
.U10進数16ビット符号なし
.S10進数16ビット符号あり
.D10進数32ビット符号なし
.L10進数32ビット符号あり
.H16進数16ビット
正常レスポンス
OKCRLF
4FH4BH0DH0AH

R100からR103にビット形式で書き込む例

コマンド
WRSR10041010CR
レスポンス
OKCRLF

DM200からDM202に.S形式で書き込む例

コマンド
WRSDM200.S3 +15025 -05400 200 CR
レスポンス
OKCRLF

WRE

連続データ書き込み

WREコマンドは、イーサネットユニットKV-LE20A互換用コマンドでコマンドはWRSと同じです

WS/WSS

設定値書き込み/連続設定値書き込み

WS/WSSコマンドは、イーサネットユニットKV-LE20A互換用コマンドでコマンドはWR/WRSと同じです

MBS/MWS

モニタ登録

指定したデバイスをビットデバイス登録テーブル(MBS)または、ワードデバイス登録テーブル(MWS)に登録します データは最大120個まで登録できます

ビットデバイスモニタ登録コマンド
MBSデバイス種別デバイス番号デバイス種別デバイス番号...デバイス種別デバイス番号CR
4DH42H53H20H0DH
ワードデバイスモニタ登録コマンド
MWSデバイス種別デバイス番号デバイス種別デバイス番号...デバイス種別デバイス番号CR
4DH42H53H20H0DH
正常レスポンス
OKCRLF
4FH4BH0DH0AH

MBR/MWR

モニタ読み出し

デバイス登録テーブルのデバイスの値を読み出します

ビットデバイス登録テーブルの読み出しコマンド
MBRCR
4DH42H52H0DH
ワードデバイス登録テーブルの読み出しコマンド
MWRCR
4DH42H52H0DH
正常レスポンス
データデータ...データCRLF

RDC

コメント読み出し

指定したデバイスのコメントを読み出します

ビットデバイス登録テーブルの読み出しコマンド
RDCデバイス種別デバイス番号CR
52H44H43H20H0DH
正常レスポンス
データCRLF

BE

バンク切り換え

ファイルレジスタのバンクを切り換えます

バンク切り換えコマンド
BEバンク番号CR
42H45H20H0DH
正常レスポンス
データCRLF

URD

拡張ユニットバッファメモリ読み出し

拡張ユニットバッファメモリから、指定した個数のデータを連続で読み出します

拡張ユニットバッファメモリ読み出しコマンド
URDユニット番号アドレスデータ形式読み出し個数CR
55H52H44H20H0DH
正常レスポンス
データデータ...データCRLF

UWR

拡張ユニットバッファメモリ書き込み

拡張ユニットバッファメモリに、指定した個数のデータを連続で書き込みます

拡張ユニットバッファメモリ書き込みコマンド
UWRアドレスデータ形式書き込み個数データ1データ2...データnCR
55H57H52H20H0DH
正常レスポンス
OKCRLF
4FH4BH0DH0AH

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