日本語 English

上位リンク通信で接続 (KEYENCE KV Series)

概要

KEYENCE KVシリーズのEtherNet/IPポートで利用できる 上位リンク通信機能のプロトコルについて解説します。
PLCは上位リンクコマンドを受信するとコマンドに対応するデータを返信するのでPLCのラダープログラムは不要です。
Ethernet/IPポートを利用した上位リンク通信は、TCP/IPとUDP/IPの両方の通信プロトコルが利用して通信を行います。

上位リンク通信とは

パソコンや上位機器からASCIIベースのコマンドを送信し、PLC側のラダープログラムなしでデバイス(リレーやデータメモリ)の読出し・書込み・モード変更などを行うシリアルおよびEthernet通信です。

通信仕様

通信仕様
項目TCP/IPUDP/IP
使用ポート番号8501(変更可)8501(変更可)
ソケット数15(MCプロトコル通信と共用)1
データコードASCIIコードASCIIコード

コマンド一覧

エラーレスポス

E0CRLF E0 : デバイス番号異常
45H30H0DH0AH
E1CRLF E1 : コマンド異常
45H31H0DH0AH
E2CRLF E2 : プログラム未登録
45H32H0DH0AH
E5CRLF E5 : 本体エラー
45H35H0DH0AH
E6CRLF E6 : コメントなし
45H36H0DH0AH

コマンド解説

Mn

モード変更

CPU ユニットを、PROGRAM モードまたはRUN モードに切り換えます

コマンド
Mモード番号CR
4DH0DH

モード番号 : 0=PROGRAM, 1=RUN

正常レスポンス
OKCRLF
4FH4BH0DH0AH

ER

エラークリア

CPU ユニットで発生しているエラーを解除します

コマンド
ERCR
45H52H0DH
正常レスポンス
OKCRLF
4FH4BH0DH0AH

?E

エラー番号確認

CPU ユニットで発生しているエラーや異常を調べます

コマンド
?ECR
3FH45H0DH
正常レスポンス
エラー番号
CRLF
0DH0AH

※ エラー番号はマニュアルを参照

?K

機種の問い合わせ

PLCの型式を調べます

コマンド
?KCR
3FH4BH0DH
正常レスポンス
型式番号
CRLF
0DH0AH
型式
型式番号型式
57KV-8000
58KV-8000A
54KV-7300
55KV-7500
51KV-3000
52KV-5000
53KV-5500
128KV-NC32T
132KV-N60??
133KV-N40??
134KV-N24??

?M

動作モード確認

CPUユニットの現在の動作状態を確認します

コマンド
?MCR
3FH4DH0DH
正常レスポンス
データ
CRLF
0DH0AH

データ : RUNモード=1、RUNモード以外=0

WRT

時刻設定

CPUユニットの時刻設定をします

コマンド
コマンド西暦2桁月日時刻分秒曜日
WRT␣␣␣␣␣␣␣CR
57H52H54H20H0DH
正常レスポンス
OKCRLF
4FH4BH0DH0AH

ST/RS

強制セット/強制リセット

指定したデバイスの接点を、強制的にONまたはOFFにします

強制セットコマンド
ST␣デバイス種別␣デバイス番号CR
53H54H0DH
強制リセットコマンド
RS␣デバイス種別␣デバイス番号CR
52H53H0DH
デバイス種別
リレーR
リンクリレーB
内部補助リレーMR
ラッチリレーLR
コントロールリレーCR
タイマT
カウンタC
高速カウンタコンパレータCTC
ワークリレーVB
正常レスポンス
OKCRLF
4FH4BH0DH0AH

STS/RSS

連続強制セット/連続強制リセット

指定した個数のデバイスの接点を、強制的にONまたはOFFにします

連続強制セットコマンド
STS␣デバイス種別␣デバイス番号␣書き込み個数CR
53H54H53H20H0DH
連続強制リセットコマンド
RSS␣デバイス種別␣デバイス番号␣書き込み個数CR
52H53H52H20H0DH
デバイス種別
リレーR
リンクリレーB
内部補助リレーMR
ラッチリレーLR
コントロールリレーCR
ワークリレーVB
正常レスポンス
OKCRLF
4FH4BH0DH0AH

RD/RDS

データ読み出し/連続データ読み出し

指定したデバイスのデータを読み出します

データ読み出しコマンド
RD␣デバイス種別␣デバイス番号データ形式CR
52H44H20H0DH
連続データ読み出しコマンド
RD␣デバイス種別␣デバイス番号データ形式␣読出個数CR
52H44H20H0DH
データ形式
.U10進数16ビット符号なし
.S10進数16ビット符号あり
.D10進数32ビット符号なし
.L10進数32ビット符号あり
.H16進数16ビット
レスポンス
データ1␣データ2␣...データnCRLF
20H0DH0AH

R100からR103をビット形式で読み出す例

コマンド
RDS␣R100␣4CR
レスポンス
1␣0␣1␣0CRLF

DM200からDM202を.S形式で読み出す例

コマンド
RDS␣DM200.S␣3CR
レスポンス
+15025␣-25400␣+00000CRLF

RDE

連続データ読み出し

RDEコマンドは、イーサネットユニットKV-LE20A互換用コマンドでコマンドはRDSと同じです

WR/WRS

データ書き込み/連続データ書き込み

指定したデバイスのデータを読み出します

データ書き込みコマンド
WR␣デバイス種別␣デバイス番号データ形式␣データCR
57H52H20H0DH
連続データ書き込みコマンド
WRS␣デバイス種別␣デバイス番号データ形式書き込み個数␣データ1␣データ2␣...データnCR
57H52H53H20H0DH
データ形式
.U10進数16ビット符号なし
.S10進数16ビット符号あり
.D10進数32ビット符号なし
.L10進数32ビット符号あり
.H16進数16ビット
正常レスポンス
OKCRLF
4FH4BH0DH0AH

R100からR103にビット形式で書き込む例

コマンド
WRS␣R100␣4␣1␣0␣1␣0CR
レスポンス
OKCRLF

DM200からDM202に.S形式で書き込む例

コマンド
WRS␣DM200.S␣3␣ +15025␣ -05400␣ 200 CR
レスポンス
OKCRLF

WRE

連続データ書き込み

WREコマンドは、イーサネットユニットKV-LE20A互換用コマンドでコマンドはWRSと同じです

WS/WSS

設定値書き込み/連続設定値書き込み

WS/WSSコマンドは、イーサネットユニットKV-LE20A互換用コマンドでコマンドはWR/WRSと同じです

MBS/MWS

モニタ登録

指定したデバイスをビットデバイス登録テーブル(MBS)または、ワードデバイス登録テーブル(MWS)に登録します データは最大120個まで登録できます

ビットデバイスモニタ登録コマンド
MBS␣デバイス種別デバイス番号␣デバイス種別デバイス番号...デバイス種別デバイス番号CR
4DH42H53H20H0DH
ワードデバイスモニタ登録コマンド
MWS␣デバイス種別デバイス番号␣デバイス種別デバイス番号...デバイス種別デバイス番号CR
4DH42H53H20H0DH
正常レスポンス
OKCRLF
4FH4BH0DH0AH

MBR/MWR

モニタ読み出し

デバイス登録テーブルのデバイスの値を読み出します

ビットデバイス登録テーブルの読み出しコマンド
MBRCR
4DH42H52H0DH
ワードデバイス登録テーブルの読み出しコマンド
MWRCR
4DH42H52H0DH
正常レスポンス
データ␣データ␣...データCRLF

RDC

コメント読み出し

指定したデバイスのコメントを読み出します

ビットデバイス登録テーブルの読み出しコマンド
RDC␣デバイス種別デバイス番号CR
52H44H43H20H0DH
正常レスポンス
データCRLF

BE

バンク切り換え

ファイルレジスタのバンクを切り換えます

バンク切り換えコマンド
BE␣バンク番号CR
42H45H20H0DH
正常レスポンス
データCRLF

URD

拡張ユニットバッファメモリ読み出し

拡張ユニットバッファメモリから、指定した個数のデータを連続で読み出します

拡張ユニットバッファメモリ読み出しコマンド
URD␣ユニット番号␣アドレスデータ形式␣読み出し個数CR
55H52H44H20H0DH
正常レスポンス
データ␣データ␣...データCRLF

UWR

拡張ユニットバッファメモリ書き込み

拡張ユニットバッファメモリに、指定した個数のデータを連続で書き込みます

拡張ユニットバッファメモリ書き込みコマンド
UWR␣アドレスデータ形式␣書き込み個数␣データ1␣データ2␣...データnCR
55H57H52H20H0DH
正常レスポンス
OKCRLF
4FH4BH0DH0AH

関連ページ

TCP・UDP通信試験ツール

TCPおよびUDP通信を解析・試験

ComCom

EtherntのSocket通信を使って作ったメッセージを送信するアプリケーションです

Python 上位リンク通信

KEYENCE 上位リンク通信

KEYENCE PLCと上位リング通信します

OMRON

KEYENCE KVシリーズと接続

KEYENCE KVシリーズと接続

NXシリーズとKVシリーズを上位リンク通信、CIP通信、CIP通信tag指定で接続する KvLinkライブラリ

この記事へのコメント