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KEYENCE PLC機種比較

KEYENCEのPLCには、KV-X、KV-8000、KV-7000、KV-5000/3000、KV Nanoなどのシリーズがあります。 本ページでは、現在のKEYENCE PLCを理解するうえで 特に重要なKV-XとKV-8000を中心に、CPU性能、プログラム容量、メモリ、I/O、通信機能などを比較します。

この記事での位置付け
KV-X:最新世代の高性能PLC。高速処理、大容量メモリ、EtherCAT、EtherNet/IP、OPC UA、モーションなどを重視。
KV-8000:高速・大容量を特徴とする高性能PLC。大規模ラダー、データロギング、EtherNet/IP、OPC UAなどに対応。

主要シリーズ比較

項目KV-XKV-8000KV-7000KV-5000/3000KV Nano
位置付け 次世代・最上位 高速・大容量 高速・大容量 汎用・高機能I/O内蔵 小型・省スペース
代表CPU KV-X550
KV-X530
KV-X520
KV-X500
KV-8000 KV-7500
KV-7500L
KV-7300
KV-7300L
KV-5500
KV-5000
KV-3500
KV-3000
KV-N14
KV-N24
KV-N40
KV-N60
プログラム容量 128 MB 約1,500kステップ 7500:約1,500k
7300:約160k
機種により異なる
例:KV-5500 約260k
8k~16kステップ
CPUメモリ128 MB64 MB64 MB / 21 MB機種により異なる小容量
基本命令実行速度0.50 ns~0.96 ns0.96 ns約10 ns~約50 ns
倍精度浮動小数点1.0 ns~約58 ns~約58 ns~機種により異なる―
最大I/O3,072点3,072点3,072点機種により異なる最大256点
最大ユニット数最大48台最大48台最大48台構成による小規模
対応言語ラダー
ST
ニモニック
ラダー
ST
ニモニック
ラダー
ST
ニモニック
ラダー
スクリプト
ニモニック
ラダー等
Ethernet◎◎◎○○
EtherNet/IP◎◎◎○○
EtherCAT◎○○○―
PROFINET○○○○―
CC-Link IE Field○○○○―
OPC UAServer / ClientServerServer――
MCプロトコル / SLMP○◎◎○―
ソケット通信◎◎◎○―
高速カウンタ◎◎◎◎◎
位置決め◎◎◎○○
FTP◎◎○ *1○ *2△ *3
USBUSB Type-CUSB 2.0USB 2.0USB 2.0USB 2.0
SDカード対応対応対応 *2対応 *2―
データロギング/トレース◎◎◎◎△ *3
ドライブレコーダ◎◎―――
モーション◎○ *4○ *4○ *4△ *5
PLCopen Motion FB対応――――
IEC 61131-3を意識した設計 変数・ST・FBを活用した
構造化プログラミング
従来型ラダー中心 従来型ラダー中心 従来型ラダー中心 従来型ラダー中心
*1 Ethernetユニットを使用することで、FTPサーバー/クライアントに対応
*2 2010/06/14以降で対応
*3 KV-NC32Tのみ対応
*4 位置決め・モーションユニットで対応
*5 CPU内蔵の位置決め機能のみ

KV-Xシリーズ

KV-Xは、KEYENCEの最新世代に位置付けられる高性能PLCです。Quad Core CPUを採用し、プログラム実行、モーション制御、通信処理、ドライブレコーダなどを並列処理します。

KV-Xの大きな特徴
KV-Xは単純に命令実行速度を高速化しただけではなく、Quad Core CPUによってプログラム実行、モーション制御、通信処理などを並列処理する新しい世代のPLCです。

さらに、従来のデバイス番号を中心としたラダープログラムだけではなく、IEC 61131-3の考え方を取り入れた変数ベースのプログラム設計を意識したプログラム作成が可能です。

特にST(Structured Text)を活用することで、データ処理や演算処理をテキスト形式で記述でき、プログラムの構造化、可読性、再利用性を高めることができます。

大規模な設備では、
  • 機能ごとのプログラム分割
  • 意味のある変数名の使用
  • データ型を意識したプログラム設計
  • ファンクション・ファンクションブロックの活用
  • STによる演算・データ処理
といったIEC 61131-3を意識したプログラム作成を行うことで、保守性や再利用性を高めることができます。

KV-Xの主なネットワーク

  • EtherNet/IP
  • EtherCAT
  • Ethernet
  • OPC UA
  • USB Type-C
  • ソケット通信

さらに通信ユニットを使用することで、PROFINETやCC-Link IE Fieldなどのオープンネットワークにも対応できます。

KV-8000シリーズ

KV-8000は、KEYENCEが高速・大容量PLCとして展開してきた高性能PLCです。 基本命令実行速度0.96 ns、CPUメモリ64 MB、プログラム容量約1,500kステップという大容量・高速処理を特徴としています。

KV-8000 主な仕様

KV-8000の大きな特徴
高速なPLC処理に加えて、 ドライブレコーダ、データロギング、 OPC UA、FTP、ソケット通信などを利用できるため、 単なるシーケンス制御だけでなく、 設備データの収集・解析にも適しています。

その他のKEYENCE PLCシリーズ

KEYENCEには、KV-X、KV-8000以外にも長年使用されてきたPLCシリーズがあります。ここでは概要のみ紹介します。

シリーズ位置付け特徴主な用途
KV-7000高速・大容量基本命令0.96 nsクラス。KV-8000に続く高速PLCとして多くの設備で使用。 高速装置
大規模設備
KV-5000汎用・高機能高機能I/OをCPUに内蔵。一般的なFA設備で幅広く使用。一般産業機械
設備制御
KV-3000汎用PLC小~中規模設備向け。KV-5000シリーズとともに長い実績を持つ。一般機械
設備制御
KV Nano小型PLC小型・省スペース。高速カウンタや位置決めなどをCPUに搭載。小型装置
単体機

KEYENCE PLCのシリーズ位置付け

シリーズ位置付けおすすめ用途
KV-X最新・高性能新規設備、高速制御、モーション、EtherCAT、OPC UA、IoT
KV-8000高速・大容量高速設備、大規模ラダー、データ収集、EtherNet/IP
KV-7000高速・大容量既存設備、高速機械
KV-5000 / 3000汎用PLC一般FA設備
KV Nano小型PLC小型装置、単体機

まとめ

現在のKEYENCE PLCを大きく分類すると、KV-XとKV-8000を中心に考えると理解しやすくなります。

  • KV-X:最新世代。高速処理、大容量メモリ、オープンネットワーク、モーション、OPC UAなどを重視。
  • KV-8000:高速・大容量PLC。大規模ラダー、EtherNet/IP、OPC UA、データロギングなどに強い。
  • KV-7000:高速・大容量の実績あるシリーズ。
  • KV-5000 / 3000:汎用FA設備で長く使用されているシリーズ。
  • KV Nano:小型・省スペース設備向け。
参考:
本ページの仕様値はKEYENCE公式公開情報をもとにした比較です。CPU型式、通信ユニット、拡張ユニットによって使用できる機能や仕様が異なる場合があります。

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