CJ2MとCJ3Mの違い 比較表(CPUユニット置き換え)
オムロン CJ2M CPUユニット(形 CJ2M-CPU□□)と、その置き換え先となる CJ3M CPUユニット(形 CJ3M-CPU□□)の仕様の違いを表形式でまとめました。黄色のセルは CJ2M から仕様が変わっている項目です。記号の意味はページ末尾の凡例を参照してください。
注目の仕様変更
- プログラム容量(最大)60kステップ→100kステップ
- EMバンク数(最大)4バンク→10バンク
- ネットワーク変数(タグ)登録数2,000個→10,000個
- バッテリ内蔵→別売り
- バッテリレスバックアップ無し→不揮発メモリでバックアップ
- 内蔵キャパシタバックアップ保持時間5分→10日(時計のみ)
- USBポートType-B→Type-C
- メモリカードCFカード→SDカード
- 内蔵EtherNet/IP タグデータリンクリンクサイズなどの制約が無くなり EIPユニットと同等に
- 内蔵EtherNet/IP 通信サービスソケットサービス、Modbusサーバ/クライアントに対応
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CPU機能の主な仕様変化点
| 項目 | CJ2M CJ2M-CPU□□ | CJ3M CJ3M-CPU□□ | 備考 |
|---|---|---|---|
| 最大I/O点数 | 2,560点 | 5,120点 | |
| 最大増設ラック数 | 3ラック | 7ラック | |
| 最大ユニット数 | 40台 基本I/O:40台/高機能I/O:40台 CPU高機能:CPU1□ 16台、CPU3□ 15台 | 80台 基本I/O:80台/高機能I/O:80台 CPU高機能:CPU1□ 16台、CPU3□ 15台 | CPU高機能ユニット数は同じ |
| CJ1W-EIP21S/EIP21 装着台数 | CPU1□:2台 CPU3□:2台 | CPU1□:8台 CPU3□:7台 | |
| プログラム容量 | CPU□1:5kステップ CPU□2:10kステップ CPU□3:20kステップ CPU□4:30kステップ CPU□5:60kステップ | CPU□1:5kステップ CPU□2:10kステップ CPU□3:20kステップ CPU□4:50kステップ CPU□5:100kステップ | □4/□5のみ増加 |
| FBプログラムエリア | 20kステップ | 40kステップ | |
| EMバンク数 | CPU1□/2□/3□:1バンク CPU4□/5□:4バンク | CPU1□/2□/3□:1バンク CPU4□/5□:10バンク | 1バンク=32kワード |
| FB定義最大数/インスタンス最大数 | CPU1□/2□/3□:256/256 CPU4□/5□:2048/2048 | 全機種 2048/2048 | |
| ネットワーク変数(タグ)登録数 | 最大2,000個 | 最大10,000個 | |
| データトレースメモリ容量 | 8,000ワード | 220,000ワード | |
| バッテリレスI/Oメモリバックアップ | 無し(電源OFF時、I/Oメモリはバッテリでバックアップ) | 有り(不揮発性メモリでバックアップ、バッテリ不要) | |
| バッテリ | 出荷時内蔵(CJ1W-BAT01) | 出荷時は非内蔵 別売り(CJ1W-BAT01) | 時計を使う場合は装着が必要 |
| 時計 | 内蔵(同一) | ||
| 内蔵キャパシタバックアップ保持時間 | 5分(バッテリ非装着時) I/Oメモリと時計をバックアップ | 10日(バッテリ非装着時) 時計のみバックアップ | CJ3Mは周囲温度40℃での値 |
| ペリフェラルUSBポート | Type-Bコネクタ | Type-Cコネクタ | 市販のUSBケーブルが使用可能 |
| シリアルポート | CPU1□:RS-232C CPU3□:CP1Wオプションボード | RS-232Cポート(全機種) | CPU3□はオプションボードスロット廃止。RS-422A/485は変換ユニット(CJ1W-CIF11/NT-AL001)で対応 |
| メモリカード | HMC-EF□□□ | HMC-SD□□□(SDメモリカード) | |
| 電源立ち上がり時間 (CPU単体の起動時間) | 約2秒 | CPU1□:約2秒 CPU3□:約6秒 | CPU3□は起動が遅くなる |
| 消費電流 | CPU1□:DC5V 0.5A CPU3□:DC5V 0.7A | CPU1□:DC5V 0.26A、DC24V 0.003A CPU3□:DC5V 0.91A、DC24V 0.003A | CPU3□は5V消費が増加。電源ユニットの容量を確認 |
| CPUユニット情報の読出し(FINS 0501)の形式名 | CJ2M-CPU□□ | 「CJ2X-CPU□□」が返る | 「CJ3M-CPU□□」ではない。上位アプリで形式名を判定している場合は読み替えが必要。CX-One上では CJ3M と表示 |
内蔵EtherNet/IP機能の仕様変化点
CJ2M-CPU3□ → CJ3M-CPU3□(EtherNet/IP内蔵タイプ)の比較です。
| 項目 | CJ2M CJ2M-CPU3□ | CJ3M CJ3M-CPU3□ | 備考 |
|---|---|---|---|
| タグデータリンク コネクション数 | 32 | 256 | |
| パケットインターバル(RPI) | 1~10,000ms(0.5ms単位) | 0.5~10,000ms(0.5ms単位) | |
| ユニット許容通信帯域 | 3,000pps | 12,000pps | |
| 登録可能なタグ数 | 32 | 256 | |
| 1コネクションあたりのタグ数 | 8(同一) | ||
| 1ノードあたりの最大リンクデータサイズ | 640CH | 184,832CH | |
| 1コネクションあたりの最大データサイズ | 640CH | 722CH | |
| 登録可能なタグセット数 | 32 | 256 | |
| 1タグセットの最大サイズ | 640CH | 722CH | |
| 1サイクルにリフレッシュ可能なタグ最大数 | 出力/送信:32 入力/受信:32 | 出力/送信:256 入力/受信:256 | |
| 1サイクルにリフレッシュ可能なデータサイズ | 出力/送信:640CH 入力/受信:640CH | 出力/送信:6,432CH 入力/受信:6,432CH | |
| Explicitメッセージ Class3 | コネクション数:128(同一) | ||
| Explicitメッセージ UCMM(非コネクション型) | 同時通信 最大クライアント数:16 最大サーバ数:16 | 同時通信 最大クライアント数:32 最大サーバ数:32 | |
| CIPルーチング | 可(同一) | ||
| FINS/UDP・FINS/TCP | 可(FINS/TCP 最大16コネクション)(同一) | ||
| ソケットサービス | 不可 | 可(UDP 最大8ソケット、TCP 最大8ソケット) | |
| Modbusサーバ | 不可 | 可(TCP 最大8コネクション、UDP 可) | |
| Modbusクライアント | 不可 | 可(ソケットサービスを使用したFBにより実現、TCP 最大8コネクション/UDP) | |
| EtherNet/IPコンフォーマンステスト | CT17(付録表では A5 準拠) | CT21 | 置き換えガイドの本文(2.1.2)と付録で CJ2M の表記が異なる |
| Ethernetインターフェース | 100BASE-TX/10BASE-T Auto Negotiation/固定設定 | 100BASE-TX/10BASE-T Auto Negotiation/固定設定 Auto MDI/MDI-X | CJ3MはAuto MDI/MDI-X対応 |
| FTP設定の引き継ぎ | ― | 引き継がれない | FTP使用時は「FTPを使用する」、パスワード、ポートNoを再設定 |
| BOOTPでのIPアドレス取得 | 「BOOTPサーバから取得する」 | 「BOOTPサーバから取得する(1回のみ)」に変換 | 動作は同じ。ただしMACアドレスが変わるのでBOOTPサーバ側の設定変更が必要 |
外部インターフェース(各部)の違い
| 項目 | CJ2M | CJ3M | 備考 |
|---|---|---|---|
| バッテリ | 出荷時装着(CJ1W-BAT01) | 出荷時非装着(別売り:CJ1W-BAT01) | |
| ディップスイッチ | 並び、設定は同一 | CJ2Mと同じON/OFF状態に設定。CJ3MのSW3/SW4/SW8は機能が割り付けられているがOFFにする | |
| 状態表示LED | RUN、ERR/ALM、INH、PRPHL、COMM、BKUP | RUN、ERR/ALM、INH、COMM、BKUP | 各LEDの機能は同一。PRPHL LEDは無し |
| メモリカードLED | BUSY、MCPWR | SD BUSY、SD PWR | 名称が異なるが機能は同じ |
| USBポート | Type-B | Type-C | 市販のUSBケーブルが使用可能 |
| メモリカード | HMC-EF□□□ | HMC-SD□□□ | |
| RS-232Cポート(CPU1□) | コネクタ(D-sub 9ピン)、ピン配置ともに同一 | 配線はそのまま使用可能 | |
| オプションボードスロット(CPU3□) | RS-232C、RS-422A/485オプションボード(CP1W-CIF□□)を装着可能 | スロット無し → RS-232Cポート | RS-422A/485は CJ1W-CIF11(非絶縁)または NT-AL001(絶縁)で対応 |
| EtherNet/IP用設定スイッチ | ユニットNo.、ノードアドレス設定(同一) | ||
| EtherNet/IP用LED | 7SEG、MS、NS、COMM、100M、10M(同一) | ||
| EtherNet/IPポート | RJ45(同一) | 配線はそのまま使用可能 | |
| 外形寸法(高さ×奥行×幅) | CPU1□:90×75×31mm/CPU3□:90×75×62mm(同一) | 盤のレイアウト変更不要(電源ユニットを変更した場合は横幅が変わる可能性あり) | |
| 質量 | CPU1□:130g以下 CPU3□:190g以下 | CPU1□:140g以下 CPU3□:240g以下 | |
バッテリ・I/Oメモリ保持・時計
| 項目 | CJ2M | CJ3M | 備考 |
|---|---|---|---|
| 出荷時バッテリ装着 | 装着済 | 非装着 | |
| PLCシステム設定 バッテリ異常検出(デフォルト) | 検出する | 検出しない | バッテリ使用時は「検出する」に変更すること |
| I/Oメモリ | SRAM | 不揮発性RAM | |
| 電源OFF時のI/Oメモリ保持 | バッテリでバックアップ | バッテリ不要 | |
| 時計 | 内蔵(同一) | ||
| 時計の内蔵キャパシタバックアップ時間 | 5分 | 10日(周囲温度40℃) | 短時間の電断ならバッテリ不要 |
| 使用バッテリ | CJ1W-BAT01(同一) | 寿命 5年(0~55℃) | |
| 時計精度(月差) | 55℃:-3.5~+0.5分/25℃:-1.5~+1.5分/0℃:-3~+1分(同一) | ||
注意:移行するとバッテリ異常検出の設定の意味が反転します
プログラム変換・簡易バックアップで移行すると、PLCシステム設定の「バッテリ異常を検出しない」の ON/OFF 状態がそのまま引き継がれますが、CJ3M では設定名が「バッテリ異常を検出する」になり意味が逆になります。
バッテリを装着して時計を使う場合は、CJ3M側で「バッテリ異常を検出する」を ON にしてください。「検出しない」のままだとバッテリ消耗を検出せず、時刻データを使うプログラムが誤動作するおそれがあります。
| 設定値 | CJ2M 「バッテリ異常を検出しない」 | CJ3M 「バッテリ異常を検出する」 |
|---|---|---|
| OFF | バッテリ異常を検出する | バッテリ異常を検出しない |
| ON | バッテリ異常を検出しない | バッテリ異常を検出する |
置き換え時の注意点まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| サイクルタイム | CJ3Mに変更するとサイクルタイムが変わる場合がある。サイクルタイムに依存するプログラムは動作確認すること。CJ2Mと同一にするにはPLCシステム設定の「サイクルタイム一定機能」を使用。 |
| 浮動小数点演算 | 実数の演算結果が異なる場合がある。実数型の演算結果を十分に確認すること。 |
| バッテリ異常検出 | CJ3Mはデフォルト「検出しない」。時計を使う場合はバッテリを装着し「検出する」に設定(移行時は設定の意味が反転する点に注意)。 |
| 内蔵EtherNet/IP | 機種変換ツール・簡易バックアップとも内蔵EtherNet/IPの設定は引き継がれない。FTP設定は再設定が必要。BOOTP使用時はMACアドレス変更に伴いサーバ側を変更。 |
| FINS 0501 | 形式名は「CJ2X-CPU□□」で返る。上位アプリで判定している場合は要対応。 |
| 電源容量 | CPU3□は5V消費電流が0.7A→0.91Aに増加。電源ユニットの容量を確認。 |
| 起動時間 | CPU3□は電源立ち上がりが約2秒→約6秒。上位機器との起動タイミングに注意。 |
| メモリカード | HMC-EF→HMC-SDに変更。データはパソコンでコピーして移行(ファイルはそのまま使用可能)。 |
プログラム・設定の移行手順は、オムロン「置き換えガイド CJ2MからCJ3Mへ(SBCA-150A)」を参照してください。
該当する項目が見つかりませんでした。
凡例
| CJ2Mから仕様が変わっている項目 | |
| (同一) | CJ2MとCJ3Mで仕様が同じ項目(2列を結合して表示) |
| □ | 形式番号の数字が入る(例:CPU1□ = CPU11~CPU15、CPU□4 = CPU14・CPU34) |
| CPU1□ | RS-232C内蔵タイプ |
| CPU3□ | EtherNet/IP内蔵タイプ |
出典
- オムロン:プログラマブルコントローラ CJシリーズ 置き換えガイド CJ2MからCJ3Mへ カタログ番号 SBCA-150A(2026年9月現在)
- 詳細は CJ3 CPUユニット ユーザーズマニュアル ハードウェア編(SBCA-513)、CJ2/CJ3 CPUユニット ユーザーズマニュアル ソフトウェア編(SBCA-350)、EtherNet/IPユニット ユーザーズマニュアル(SBCD-342)を参照してください。
- 本ページはメーカー資料をもとに整理したものです。実際の置き換えにあたっては必ず最新のマニュアルを確認してください。



